長い詰みも読んでみる

受講生の将棋から。昨日の将棋の続きです。
実戦の終盤を題材にしていますので少し難しいかもしれません。

先手は不利な将棋をがんばり、大きな駒損となりつつも、何とか敵玉に食らいつきました。

この手は「詰めろ」になっています。

すなわち、▲3三銀△1二玉▲1三桂成△同玉▲2二銀△1二玉▲2一銀不成△同玉▲3二と△1二玉▲2二と△1三玉▲2五桂△1四玉▲1五歩まで。

実戦は後手△2四銀と受けましたが、後手には考えてみるべきことがありました。先手玉の安全度はどうなっているのでしょうか。

実は先手玉も「詰めろ」でした。

△2七銀▲同金△3九角▲1八玉△2八金▲同金△同角成▲同玉△2七金▲同玉△2九竜▲2八金△3五桂▲1七玉△1六歩まで。もう少し長い手順もありますが、同じ筋です。

初手の2七銀がぜひ覚えて頂きたい好手。打ち込むのではなく盤上の駒が突っ込む場合もあり、応用のきく筋です。

という訳で、1図は後手の手番なので、結論としては後手の勝ちでした。もちろん、駒を捨てる筋なので、失敗はできません。読み切る必要があります。

手数が長いので大変なようですが、変化は多くないので、頑張れば、級位者でも読み切れる可能性は十分にあります。たとえ読み切れないとしても、一度は考えてみることが大切ですね。

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