藤井聡太棋聖(竜王・王位・叡王・王将)に永瀬拓矢王座が挑戦する、棋聖戦五番勝負は挑戦者の永瀬王座が、第1局で後手番を勝ち、優位に立って先手番を迎えることができました。
序盤、49手目まで永瀬王座がノータイム指しでした。あまり囲わないで、どんどん駒がぶつかる展開で、この早指しは尋常じゃない研究量を感じさせました。
藤井棋聖はさすがの対応でしたが、時間に差がつきました。
中継アプリにはAIによる形勢判断の表示機能がありますが、AIが一方を有利と判断する局面があっても、結局互角の評価に戻していました。それほど難解かつ均衡が取れていたということです。
まさに「伯仲」という言葉がふさわしい、充実した内容の将棋でした。
おそらく水面下ではものすごい量の読みがあったと思われます。専門誌の解説が楽しみです。