将棋用語の説明「詰めろ逃れの詰めろ」「逆王手」

将棋は、詰みまでの速度を争うゲームですので、逆転をするためには速度の関係を変える必要があります。

「詰めろ逃れの詰めろ」をかけると、自分の「詰めろ」=「1手スキ」を防いで「2手スキ以上」にし、かつ、相手の「2手スキ以上」を「詰めろ」=「1手スキ」にするので、速度が逆転します。

「逆王手」もよく似た関係です。自分の「王手」=「0手スキ」を防いで「1手スキ以上」にし、かつ、相手の「1手スキ以上」を「王手」=「0手スキ」にするので、やはり速度が逆転します。

野球などの見出しで使う「逆王手」とは、だいぶ違います。

例えばプロ野球の日本シリーズ(7戦4勝制。将棋でいう7番勝負)で、

5戦目に3-2で「優勝に『王手』」となったあと、6戦目に3-3になると、「逆王手」と書かれたりします。しかしこれは、追いつかれた側の気分はともかく、スコア上は互角です。

将棋で「逆王手」をかけられると、受けなくてはならず、手番が相手に渡ります。

しかも、ミスをすれば負けに直結するので、「逆王手」は、かけられた側からすれば、致命的なくらいの痛打というわけです。

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