第7期 叡王戦五番勝負第3局

藤井聡太叡王に出口若武六段が挑戦する、第7期叡王戦は、第3局も藤井叡王が勝利し、防衛が決まりました。

内容としては、序盤からとわずかな優勢を藤井叡王がキープしたものの、中盤で差をつけることはできず、終盤の入り口で間違え、出口六段に勝ちのある将棋になったようです。しかし、秒読みの中、チャンスを2回逃して負けになりました。

最終盤は長手数の「詰めろ」を読まねばならず、変化の中に「詰めろ逃れの詰めろ」も出てくる高度な終盤でした。ですが、プロの将棋はこれを読み切れなくては勝てないし、トップになるためには読み切るべきなのです。たとえ1手60秒以内の秒読みが始まっていてもです。

もちろん、出口六段はそれを強く自覚しており、対局後は非常に悔しさをにじませていました。藤井叡王はあまりにも強く、しかもまだまだ成長を続けており、巨大な壁ではあると思いますが、この強敵にあくまでも「勝利」を目指す姿勢は素晴らしかったと思います。

勝負勘抜群の出口六段がますます終盤に磨きをかけたら、トップの戦いはますます盛り上がると思います。次のタイトル挑戦が楽しみです。

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