第80期名人戦七番勝負第5局一日目

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第80期名人戦は現在渡辺名人が3-1と防衛まであと1勝となっています。今日から第5局です。

会場のある倉敷市は、大山康晴十五世名人の出身地です。小学生の腕自慢たちににとっては、小学生の3大タイトルの1つともいわれる、全国小学生倉敷王将戦の舞台というイメージでしょう。

戦型は、相掛かりの出だしでしたが、角換わりに進み、相早繰り銀になりました。
これは相腰掛銀に比べ、比較的新しい組合せです。
流行の初期のころは、「先後同型なのに必ずしも先手が良くならない」とか、のんきなことが言われていましたが、本局の後手の駒組みを見ると随分と進化がみられます。

これまで同様、一日目にして齋藤八段の持ち時間の方がかなり少ないのは気になります。とはいえ、双方とも、すべての駒が活用できており、十分に主張のある形に見えます。お互いに研究範囲に近いのではないかと思います。渡辺名人が果敢に仕掛けたところで封じ手となりました。明日は華々しい終盤の切り合いがみられるのではないかと期待しています。

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