つぎに「n手スキ」です。これは詰みまで何手の余裕があるかを指します。
関西のベテランの方々はよく「ここで1手すいたるさかい~」なんて言い方をします。
「n手詰」とは違います。「n手詰」は王手と王手解除の手が連続し詰みに至るまでの手数を数えるからです。「n手詰」では他の手を指す余裕はないわけです。
「1手スキ」は次に詰みがあるので、「詰めろ(詰めよ)」と同じです。
「2手スキ」は詰みまで2手の余裕があります。言い方を変えれば、「詰めろ(詰めよ)」がくるまでに1手の余裕があります。
「0手スキ」は?「王手」です。ルール上、王手に対応する以外の手を指す余地がないので、「空(す)いてない」ということになります。
相手と自分の「n手スキ」を比較することを、「速度計算」といい、それに基づいて攻めるか受けるかを判断します。