第7期 叡王戦五番勝負第2局

藤井聡太叡王に出口若武六段が挑戦する、第7期叡王戦の第2局が昨日行われました。
出口六段の先手番で、やや後手の藤井叡王が作戦勝ちだったようですが、あまりにも微妙な差だったため、お互いに自信が持てず千日手となりました。

指し直しに当たっては、先後を入れ替え、持ち時間の残りが少ない方を1時間ちょうどになるように調整し、その追加時間をもう一方にも追加します。これは他の棋戦でも同様にすることが多いです。

指し直し局は、序盤に藤井叡王がリードして、そのまま差を広げて勝ちました。相当早くに出口六段が損な形を選んでしまっていたようですが、そこからまったく力が出ない形になったのは、残念です。

わずかな差を求めていくのがプロの世界であり、そこにはリスクが伴うのは承知していますが、やはり、第1局のような、観戦する側にも緊張感が続くような将棋が見たいと思います。

AIの評価値を見れば、不利になってしまうともう覆らないようにも思えますが、将棋を勝ちきるのは常に難しいものです。藤井叡王がよく、「わからなかった」とコメントするのは決して謙遜ではないと思います。

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