受講生の将棋から。

双方ともにとてもきれいな駒組みです。こういう駒組みをすると、筋のいい手がたくさん出てきますし、プロの棋譜から学んだ手も、まねしやすくなります。
先手は銀の進出に代えて浮き飛車にしており、定跡とは違いますが、このように自分なりに作戦を工夫することで、微妙な形の違いに敏感になります。
本譜は後手△2二角としました。これも自然な手で悪くありませんが、ここは△3五歩とさばきに行く方がまさったと思います。先手は歩損したくないので▲3五同飛ですが、そこで△2二角とすれば飛車交換になります。
以下、▲3二飛成△同銀となった局面は、「飛車交換は振り飛車有利」という格言の通りで、先手陣の方が飛車の打ち場所が多く、振り飛車が指しやすい形勢です。
さて、本局は少し進んで、図の局面に。

ここで普通の▲3八飛型の棒銀なら、▲2四歩としたいところです。△同歩▲同銀なら銀がさばけていますし、△3五歩と銀を取られても、▲2三歩成で飛車角いずれかを取れます。
ですが、図で▲2四歩には、△3五歩▲2三歩成に△3六歩と、銀に続いて飛車も取られてしまいます。というわけで、▲4六銀と撤退しましたが、これでは浮き飛車にしたのがマイナスということになります。
この後、先手は▲3八飛と立て直し、再度▲3五歩と攻めました。失敗しても我慢するのは、勝負の上でも、上達のためにも、大切なことですね。
