第80期名人戦第2局も一方的になってしまいました。
渡辺明名人の攻めの技術は、藤井聡太竜王と並んで棋界最高と言ってよく、A級トップの斎藤慎太郎八段をもってしても粉砕されることはあり得ます。
とはいえ、有利な先手番であることは事前に決まっており、作戦を練りに練ってきたはずなのに、なぜ、こんなに差が付いたのか不可解に思えます。
中継アプリの評価値を見ると、渡辺名人に新手が出た後も、すぐに斎藤八段が不利になったというわけではなかったようです。評価値の推移をヒントに考えてみると、どうも受けの手が弱気だったように見えます。嫌味を消そうとして我慢の手を選んだものの、複数の狙いのある手が次々と繰り出されて攻めが止まらなくなってしまいました。ソフトの提示する手には攻め合う手がたくさんあり、斎藤八段も見えていたはずですが、その後の展開に成算が持てなかったのが、敗因かなと思っています。
とはいえ、本当のところで何が起こっていたのかは、対局者の感想を聞かないと分かりません。詳しい内容は『将棋世界』誌や、主催の毎日新聞と朝日新聞の紙面・HP、中継アプリなどに掲載されますので、それを待ちたいと思います。
