第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局

藤井聡太棋聖(竜王・王位・叡王・王将)に永瀬拓矢王座が

挑戦する、棋聖戦五番勝負が、始まりました。

第1局の会場は兵庫県洲本市のホテルニューアワジです。耳に残るCMが有名ですね。

また、主催の産経新聞本紙では作家の湊かなえさんが観戦記を執筆します。

第1局は千日手指し直しが2回の末、持ち時間が短くなったところで、早々と優勢になった永瀬王座の圧勝でした。

永瀬王座は、千日手をいとわない、というか、意図して戦略に組み込んでいる棋士です。棋界でも一、二を争う研究量を誇り、優勢になりやすい形のストックを大量に持っています。その張り巡らした罠を回避されても、千日手で仕切り直しにするパターンを用意しています。永瀬王座は藤井棋聖を完全に格上と認めているため、いつもにもまして、有利を取れなければ自分からは仕掛けない方針だったと思います。

また、渡辺明名人はSNSで、開幕局で藤井棋聖の準備している形と認識をを把握したかったのではないか、といったことを述べておられました。

たしかに観戦した一ファンとしても、1日で三度も、相撲でいうところの差し手争いのようなものがを見られて、これはこれで面白かったと思います。

第2局以降も千日手はもちろん、相入玉なども出てくることが予想されます。一筋縄ではいかないシリーズになるでしょう。

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