小山怜央さん棋士編入試験を受験申請

9月30日に、神奈川の小山怜央さん(29)の棋士編入試験を受験することが発表されました。

小山さんは奨励会に在籍経験はありませんが、元奨励会三段でもなかなか勝ち抜けないアマチュア全国大会で何度も優勝・準優勝をしている、アマチュアトップクラスの強豪です。

9月13日の第16回朝日杯将棋オープン戦一次予選で中川大輔八段に勝利し、棋士編入試験受験資格を獲得していました。中川八段はいわゆる羽生世代で、ベテランになった現在も順位戦はB級2組に在籍しています。また、将棋界屈指の力戦派で、単にソフトの手順を暗記すれば勝てるというような相手でもありません。剛腕のプロに勝ちきった小山さんの地力の高さが光ります。小山さんは棋士編入試験資格獲得後の対局後も勝利し、朝日オープン戦の二次予選に進出しました。

試験官は、現在受験中の里見香奈女流五冠と対戦している5人です。丁度三段リーグが終了して新四段が誕生したので、申請のタイミング次第では、試験官が変わるところでしたが、小山さんが速やかに決断して申請をしたため、同じ試験官になりました。

新四段の棋譜はほとんど出回っていないので研究がしづらいため、避けたのだと思います。
また、同じ試験官なら、里見女流五冠との対局内容を参考にできるという判断もあったかもしれません。

逆に試験官側からすれば、小山さんの情報は少ないでしょう。プロ棋戦の棋譜、アマ全国大会の棋譜、それから、ネット将棋の棋譜を参考にすると思いますが、編入試験の持ち時間は3時間ですので、多くても60分までのアマ棋戦とは質が変わりますし、ネット将棋に至ってはさらに短く、秒読みがないものも多いです。実質、長い持ち時間の小山さんの将棋を知ることができるのは、プロ公式戦の20局に満たない棋譜のみということになります。

その点、里見香奈女流五冠は女流棋戦でも、タイトル戦など、長い持ち時間の将棋をたくさん指しているので、対策されやすかったと思います。

里見女流五冠の試験が終わったばかりですが、小山さんの試験は11月から開始されるそうです。

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